「マトモ」とは?

 知的障害児やこれを重複する子どもでは、多動の恐れが有るからの理由で、歩行訓練をさせない指導者がおられるようです。
 多動となって困るのは、周囲の状況や同伴する者と叛する行動を発作的に行うからなのです。しかし、この叛する行動の抑制は、繰り返し指導することによって学ぶこともできるのです。

 立ち止まったり、少しの間を同じ場所に留まりたい時、同伴する者と一緒に立ち止まっていて欲しいです。この立ち止まっていることが、「待っていてね」の言葉かけで立ち止まっていてもらえれば、多動ではなくなるのです。この「待っていてね」の言葉を理解させる為には、繰り返しの指導とあきらめない努力が必要なのです。

 「待っていてね」の言葉かけで、一時の間待っていたとしても、必要以上に長くなった時などには、待っていられなくなり走り出すことも有ります。こんな時に、「止まって」の声かけで止まってもらえれば、とても助かります。

 また、走り出したのが、「止まって」で止まった後に、「戻っておいで」の言葉かけで、同伴者の元に戻ることができれば、何の多動でもなくなるのです。

 これらの「待っていてね」・「止まって」・「戻っておいで」の言葉を理解させて、実行できるように指導しなければならないのです。
 「待っていてね」の「マ」・「止まって」の「ト」・「戻っておいで」の「モ」が、「マトモ」の指導となるのです。
 「マトモ」の指導は、四つ這いやいざり這い(尻這い)を始めた時から指導を開始します。部屋の中や訓練中に、これらの指導を取り入れるのです。
 何回もの繰り返しと、あきらめずに気長に行うことが必要で大切です。

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